【前回までのあらすじ】
マッチングアプリwithに登録課金したものの、ラインナップのせいではなく自分のモチベーションの無さにビックリし引退を決意したでござるよ!でも4200円払ったから、その分楽しみたいというコスい考えがフツフツと湧いてきて、いとも簡単に引退撤回しようとしかけているが、、
withを起動した。そうだ、アプリというのは体型で検索がかけられる。自分の体型を「グラマー」と設定している人間は何を考えているのだろう。
そもそもグラマーとはなんぞや?胸尻ドッカーン!な感じか?モンローか?モンっちゃってんのか?
東京、埼玉にいるグラマー子を検索!!
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ディスプレイを縦にスクロールした。
ゆっくりと眺めて「ほう!」と感嘆を打った。
『わたし、グラマーです!』は
男でいう『鍛えていて大胸筋に自信アリ!』
と同じなのかね。みたところ胸を強調してる系と普通に太ってるフツデブしかおらんやんけ。
あーね。
ペラいメッキが剥がれた音がした気がして、それらに関する興味は薄れた。
「ながめる」
そう、僕にとっては眺めるアプリになった。
男に「いや、加工過ぎちゃう?」と言われないぐらいだけどもバッチリ加工な写真。
ディズニーとカフェと美味しいご飯屋さんが好きで真剣に将来を考えたいというプロフィール。
書いてるけど、何も書いていない。
そうなると、結局は若さと顔レベルのスコアが高いアカウントにいいねは収束する。
ここで僕は思う。
「マッチングアプリは民衆を幸せにしたか?」
インターネットの力で、確かに見知らぬ異性にアクセスはしやすくなった。
『誰が出てくるか分からん合コン』や『無下にできない友人の紹介』みたいなストレスは減ったのかもしれない。
ただ、男だろうが女だろうが、
結局はただの一般人である。
見た目は大してよくない、大して稼いでもない、デブってきてる、肌荒れてる、服ださい、話おもんない、ノリ悪い、プライド高い、
上げ始めれば止まらないが、そんなもんだ。
それが普通の日本人だ。
きっと、恋愛フィルターを媒介する事により、悪い部分が無効化されるのだろう。
(あぁ、おわったんだ。)
自分の中で腹落ちし、手足に絡まっていた呪縛が浄化した気がして、Googleで調べていた。
マッチングアプリ お祓い
有力な候補は無かった。
全国の神主さん!まじでやった方がいいよ!
大体そんな感じです。
全てから解放されたアカウントになったので、特に興味ない女性に「二重幅がとても素敵です!僕もディズニーやカフェが好きで、仲良くなってドライブデートとか行きたいです◎」とテキトーに送ったりしてるとかしてないとか。
いやしてない!たぶん