ポルノグラフィティが山梨のフェスに出るよ!
と聞きつけて参戦を決めたのが
『SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2023』
単純に世代だし好きでよく聴くし、普段カラオケでモノマネしまくってるから一度はモノホンをみておきたいとインセンティブが働いた。
場所は山梨県の山中湖。とても面倒臭い場所にあるのだが、どうやら家の最寄駅から直行のバスが出ているらしい!
せっかくフェスに行くのだから、軽く何かやりたいと思い付いたのが
「行きのバスで隣り合わせた人の分の酒を用意して一緒に飲もう」企画!!!
当日びびって何もしない自分を作らない為に、何人もの友達や知り合いに「バスで隣にいる知らん人と酒飲んで笑いをクリエイトしてくるわ」と言いまくってしもうた。
ちなみに僕はナンパはしないし苦手だし、
『ウソつけ』と言われそうだが実のところ合コンも苦手である!
なんでかって?結果が出た事無いからね!
高速バスに【男】で登録している訳だから、当然隣に座るのは1人参戦の男性のはず。粗相が無いように会社から冷却袋をパクってギンギンに冷えた状態で提供できるように準備を整えた。
迎えた当日。朝6時。イレギュラー発生。
係員「お一人の方いらっしゃいませんかー?前のバスへお願いしまーーす!!!」
一人でいるのは僕しかおらず、案内された席に座っていたのは若い女。どうみても20代前半。
ニジュウダイゼンハン!!!
ま「へー、こっから近いんすか?」→きも
ま「フェスよく行くんすか?」→話しかけてくんな
ま「一緒に飲みません?」→うざ
まる→死亡
運営なにしてくれとんじゃぁぁぁああああ
一旦落ち着こう。
係員「WEBからバスの登録お願いします!」
ログインして何か作業をやらなければならないらしい。しかしサーバーがパンクしているのか全く繋がらない。繋がらない?
そうだ。隣の子も状況は同じなはずだ。
僕は聖人君子のような健全な顔をしてWEB状況について質問・確認をしてみた。
「そうなんですよー。昨日から繋がらないし出来ないですよね、、、、、、。今日はどのバンドがメインで参戦されるんですか?」
僕は水を得た。いや、水を与えて頂いた。
そこからは怒涛の音楽トーク。
ノリ良い子でよく笑ってくれた。
僕が最大限に気を付けたのは「彼氏いるの?」みたいな恋愛系質問と、「LINEかインスタ教えてよ」と後日の展開を期待してるそぶりを出さない事だ。
相手から聞かれたら普通に教えるが、相手はきっとそうではない。楽しみたいからわざわざ休日に金払って早起きしてバスに乗ってる子に『女搾取』するのは違うし、もはや僕にはもうそんな元気もやる気もない。
ただ、この場を最大限に楽しむクリエイトをしたい。その一心でトークを回し、酒好きなのをヒアリングした上でギンギンに冷えた檸檬堂を今から軽くどうすか?の提案をした。快諾だった。
僕はクリエイトした。
「わたし、お酒だいすきなんですよ〜」に救われた。
朝6時発で会場に着いたのが11時。
途中寝ていた場面もあったが3時間は喋ったと思う。
「楽しかったです!お酒ありがとうございました!」
「会場でもし会ったら声かけてね!」
これを最後に、きっとこの先も2度と会う事は無いのだが最大限に楽しんだ上で気持ち良く解散をした。
渋滞していて到着が大幅に遅れたので、フェスティバルはもう始まっていた。
会場に着いた頃にはアルコール摂取量が1Lを優に超えており、僕の頭の中もフェスティバルだった。
ここでようやく気が付いた。
さっきから【クリエイト】てなんやねん。
結果的にフェスは最高だった。
売り切れのほぼ新品のタオルを無料入手したり
お手洗い(小)に入った瞬間に土砂降りになって出れなくてお手洗い(小)に40分滞在したり
久々の友達や取引先の人に偶然会ったり
やっぱポルノグラフィティ最高だったり
自分の行動や発言が目の前の世界をクリエイトする。夏の終わりに場外ホームランを打ち上げた気分であった。
クリエイト『引きが良かっただけな感』
【終】