都心の通勤電車に揺られていると、本当に驚く。
ゲームユーザーの多さに。
しかもだ。年齢は問わない。
いやむしろ40代以上の男女の方が熱心に興じている(しかも下手
彼らはゲーム内のカーストで1番下。
でもいいのだ。本人が楽しければいいのだから。
ただ、ゲーム会社にとってみればどうなんだろう??
彼らはきっと課金はしてない。なんで課金しなくても遊べるかって??
ゲームに限らず、ほとんどのアプリがフリーミアムモデルだからだ。
フリーミアム(Freemium)とは、基本的なサービスや製品は無料で提供し、さらに高度な機能や特別な機能については料金を課金する仕組みのビジネスモデルである。
個人的にはフリーミアムモデルは限界にきていると思う。
なぜなら、色んなアプリ等のサービスが軒並みフリーミアムになると、結局アクティブユーザーを集められないからだ。
ユーザーを集められない
→課金されない
→儲からない
うーん実にシンプル!!!
という訳で、この本を買ってみた。
2009年に発刊された本で、2010年代へ向けて予言的な感じになっておる。
「コンテンツをタダにすることで競争優位が得られる」
「タダで優位に立った者は、並ばれることはあっても負けることはありません」
羅列される無料の優位性。
でも2019年の現在はどうだろう??
確かに無料は魅力的だ。僕も大好きだ。
ただ、色んな優秀なサービスが無料コンテンツを出し過ぎていて、真新しくもなんともない。例えば、歩いて20分のところのカフェランチが先着50名まで無料だったとしても僕は行かないかもしれない。往復で40分。その限定50名に入れるかどうかも分からない。それならスマートニュースのクーポンを使って近くのガストでご飯を食べようってきっとなる。
昨今、有料記事をnoteで売る人をかなりみかける。僕の記事はそんなに価値があるとも思ってないし、すべて無料で閲覧できる。
しかもだ。支援さえも無料だ。
ダウンロードと初回起動だけヨロシクお願いします↓↓
それはいいとして。
少し前の話だが、月たった1000円の音楽配信コンテンツに高校生達が「金かかるとかマジでクソ」とコメントしていたのが衝撃だった。無料コンテンツの蔓延は確実に消費者の質を悪くしている。
高校生の頃は毎週ゲオみたいなところにCDを借りに行って、MDに落とすというクソ面倒臭い作業をワクワクでやっていた僕。今は店舗に行く必要は無い。タイトル入力も自動。お金はかからない。しかもワンクリで全てが行われる。
きっと、人々が何にお金を使うのかは時代により遷移する。それは家・車・高級ブランド品の時代もあるし、ゲーム課金や情報商材のようなデータにこそお金を使う時代もあるのかもしれない。
無料だからと飛びついた結果、それに付属するサービスにお金を払ってしまう。でもセコイ消費者は、無料の部分だけ利用してそのサービスを切る(ワタシデス( ᷇࿀ ᷆ )
タダが蔓延。無料が蔓延。
でももうそれだけじゃ人を集められない。
遠回しにお金を配るサービスも出てきてる。。
いくらタダであっても価値の高い内容でないと意味がない。
フリーミアムモデルは消費者の目を厳しくし、企業へ求めるサービスのハードルを格段に上げたと言ってよい。過当競争になり、高シェアを取れる会社だけが大きな果実を得られる仕組みになった。
強者にとってフリーミアムモデルは強い。
インターネットは月額の定額通信料以外はお金がかからない。そう思い込んでいる人がほとんどの中、youtubeに代表する各サービスで有料プランが続々と登場していてきている。フリーミアムモデルによりがっつりとアクティブユーザーを集められたコンテンツほど強いものはない。2020年代はより強者のみが圧倒的に勝てる時代になるのではないだろうか。。
ただ、ココに優位性のヒントがあって、だからこそ正面からお金を使える人が強いと思う。
大体そんな感じです。