28歳婚活女と今回は3回目のデート。
しかし不思議なもんだ。どれだけお酒を酌み交わしても、笑い合っても、ボディタッチされても、仲良くなれる気がしない。
これが結論だった。
思い出そう。1回目のデート時。デート前のメッセージは「身長150センチ無いですけど、それでも恋愛対象になりますか??」
謙虚で可愛らしい。
初対面というのはある程度経験があれば、もっともラクなデートである。適当に小洒落た店を予約して、ゆっくりお酒と料理を楽しむだけでいい。会話も質問もすべてパターン化されており、出身地や大学・部活、仕事や趣味の話でもしていれば2−3時間は簡単に過ぎる。必ずしも正ではないが、基本的に最初は男がたくさん喋る方が女性はラクなので相手の様子を見つつ任務を遂行する。
続けて思い出そう。2回目のデート時。
2回目があると言う事は『嫌われてはいない。』という状態である。逆に言えば、それ以上でもそれ以下でもない。童貞はすぐに勘違いするのだが、「こんなすぐに2回目の約束が入ったって事はあの子ぜったい俺に気があるぜフォーイ!!!」と舞い上がってはならない。あくまで主導権を握るのはこっちなのだ。「別にまだそれほど興味ないけど空いてたから&誘ってくれたから来てやったよ」というのが女だ。向こうの心持ちとしては非常にフラットな状態で現れるので、実は1番の勝負所なのかもしれない。
2回目も酒の力を借りた。
元彼の話や、なんで転職したのかなど前回よりも一歩踏み込んだ話を入れ混ぜつつ、基本は笑い話をする。今回はなるべく話させる。相手が多く話さなければならない質問をする。ここからが重要なポイントだ。
【そんな中でも向こうがどれだけ質問をしてきたか】
向こうが僕に興味があるのか。知りたいと思っているのか。探ってみたが、質問の回答が終わると僕が好意的な相槌を打っても「しーん」となる場面が多々。
質問ほぼ無し。こちらのモチベは著しく低下。
『はやく帰ってyoutube観ながら飲み直したい病』
を発症。「平日だし、そろそろ帰ろっか?」
と強制終了ルーチンで改札まで見送る事にし、いざ別れのタイミングになると、、なんと!!
急に抱きつかれてフレンチキス、、
意味わからん( ᷇࿀ ᷆ )
その後のLINE
キスについて聞いてみると「酒を飲んでいてよく覚えていない」との事。まるで性犯罪者の言い訳である。しかし、その後のやり取りで誘われてランチアポが入る。この時に気持ちがよーく分かった。
「空いてたから&誘ってくれたから行ってやるよ」
そして最初に戻るが、3回目のデートである。
ランチして散歩して軽くお酒を飲んでみても、やはりどうにも仲良くなっている気がしない。会話の中で自然に出てくるはずの自分の意見や考えがごっそりと抜けている。僕はそこそこ喋れる人なので、場を持たす事はできるが、ただそれだけである。
相手にしてみれば、家の中でどうでもいいバラエティ番組を観ている状態となんら変わりない。バラエティの出演者とテレビを観ている人が仲良くなる事が無いのと同じレベルの事が対面しているのに行われている。
しかも貴重な休日に。これは不都合な現実だ。
向こうはそこそこ酔っ払っている。「カラオケいこ」との誘いを振り切り、強制終了ルーチンで改札へ。
「よし。切ろう。」
まっすぐ歩けずフラフラと蛇行しながら「じゃあね」と去っていく後ろ姿をみていたら、ピッと改札を抜けた瞬間にシャキッと女は歩き始めた。僕は思った。
改札には酔いを無効化する機能が付いている!!!!!!
【考察】
んなわけあるか( ᷇࿀ ᷆ )ツメが甘い。
嘘つきは、演技さいごまで完璧に。
-まる、心の俳句-
それにしても中々手強い女だった。珍しく狩猟民族として難しい相手を攻略したくなったのか3回もアポを取ってしまった。向こうはそこそこ可愛いし、よく笑うからモテてきたのだろう。ただ、徹底的に自分の情報を出さないサイコパスぶりを僕は見逃さなかった。デートが入ったのも、女の持ち駒の中でたまたま僕がタイミング合っただけで別に僕に興味があるという訳ではない。もしかしたら何度も会えば楽しいかもしれない、好きになるかもしれない、行動しなきゃ。どこのネット記事を読んだのか知らんが、マジョリティテンプレートで勝負できるのは美人だけなんだよ。
大体そんな感じです。
【完】